デザートと人の差
レストランひげじいは、村の洋食屋さん。
ですが 毎日の様にケーキを作ってます、予約のホールケーキも 予約が無い日にあわせて店で使うケーキを作ってると毎日毎日作ることになります。
最初はこんなにケーキを売る予定も 売れる予定も無かったので、私にしてみると嬉しい誤算ですね。
今のひげじいの料理は私が出来ることが全てで、私が作れるケーキはレストランのデザート程度なので、本当はケーキ屋さんのケーキはあまり作ったことが無い。多分「デザート」と「スイーツ」は違うんです。私はきっとケーキ屋さんの真似をしている。
でも こうしてお客さんの要望を取り入れ、思いのこもった物を作る事がケーキ屋さんでは「無い成り」の私たちの出来る事ですかね。
私のデザートの師匠も やっぱり歯科大のシェフでいろんなデザートを教わりました。
教わりましたが、相変わらず厳しかった、材料を計量するところから 本当に細かく指摘ばっかりされる、しょうが無いんですけどね デザートは分量がとても大事ですから。
最初からいろんな事が上手くいくはずなんて無く いろんなデザートを上手く出来るまで何度も何度もやらされる。 ある時シェフと同じものを同じ材料で作ることがあった、でも全然シェフの方がいい物が出来上がる 作り終わって使っていた道具を見てシェフが言いました。
「これが いい物が出来る俺と 出来ないお前の差だ」と。
シェフのボールには何も無く 私のボールにはクリームが回りに付いてる、軽量カップの中もシェフのはへらでぬぐってあるけど 私のは残ってる、私の様に物が少しでも残ってると材料をきちんと量った意味が無く シェフは量った全てを きちんと使う、これではシェフと同じ いい物が出来るわけがない。
それをシェフが言った一言で 自分は痛いほど理解した。
もうケーキだけでは無く、何をやっても過程の中で きちんとやってる人と やっていない人では差が生まれる そして「差」とは過程ではなく「結果」に出る。
手を抜いたりいい加減だったりするとやっぱり結果は良くなく、逆に ちゃんとやっても結果が良くなかった場合は 「手抜きや」「いい加減な事」をしてるつもりが無くても、してるのかもしれない。
世の中には 努力ではどうにもならない事があるかもしれない。だけど少しでもあの人との差を埋めるには
きちんとした出来ることを ちゃんとやるしかないですね!
ケーキを作る時みたいに。
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